08/06/20 22:17:00 frYwuBrq
「日ノ本家の昔」
今でこそ裕福な日ノ本家ですが、ちょっと前までとても不幸な道を歩んできました。
第二次町内大喧嘩のとき、なかなか日ノ本家との勝負がつかないことにしびれをきらした
アメリー君のお父さんは、日ノ本家に対し、暴力を振るいました。まず最初に、ラジコン飛
行機に爆竹を積み、日ノ本家の上空でそれをばら撒きました。小さなぼやを起こすこともし
ばしばありました。日ノ本家はこれにより、甚大な被害を受けました。
つぎに、真夏なる日に落とされたあの花火です。花火が武器になったのは、このときが初
めてでした。ふと思うと、このときが一番ひどかったのかもしれません。飛んできた花火は、
運悪くまだおさないニホンちゃんに当たってしまいました。ニホンちゃんは痛さと暑さをた
えられるはずもなく、大声をあげ泣きはじめてしまいました。すぐにお父さんとお母さんが
かけつけ、娘をかかえて病院へと連れて行きました。しかし、病院は大喧嘩でけがをした人
達でいっぱいで、大変混雑していました。ニホンちゃんはひどいやけどをしていましたが、
やっとの思いで診察をしてもらい、医者は治療をつづければ大丈夫と言ってくれたので、お
父さんとお母さんは一安心しました。
その後すぐに、ニッテイおじいさんは連合会社側の要求を受け入れ、大喧嘩は終末を迎え
ました。そして、その日、ニッテイおじいさんは静かに息を引き取りました。お父さんとお
お母さんは悲しみましたが、「さくらのために」と頑張りました。
「お父さーん、お母さーん!ちょっときてー」
日ノ本家には、今日も楽しそうな声がひびき渡ります。