08/06/17 21:19:12 //QKspG/
さてさて、読者の皆様はお気づきだと思いますが、アリスちゃんは少々ドジなようです。
なので、ラスカちゃん不在に気づくのに、時間がかかってしまいました。
(どうしよ~。今戻ってももういないだろうなぁ・・・)
アリスちゃんは走りながらラスカちゃんを探します。
:ラスカちゃんSIDE:
「ありがとうございます、アリスちゃんのお兄ちゃん!」
無事アリスちゃんのお部屋のところまで連れてってもらったラスカちゃんは、
ニッコリとほほえみます。
「っ・・・・・・・・」
オージー君は少しキュンとなってしまいました。
「あとは、アリスちゃんがいればいいんだけど・・・」
「ぼ、ぼくが見つけてきてあげるだす!」
なんだかやる気の出てきたオージー君。さっそうとその場をあとにしました。
「あ・・・!お~い、ラスかちゃぁ~ん!」
オージー君の去っていったほうとは別の方向から、アリスちゃんのかわいらしい声が聞こえてきました。
「アリスちゃぁ~ん。こっちだよぉ~」
オージー君の努力もむなしく、二人は見事に再開を果たしました。
「ごめんね、あたし、ラスカちゃんのこと気にしない先に行っちゃって・・・」
いつも元気いっぱいのアリスちゃんにはめずらしく、その声は少し沈んでいました。
「ううん。いいの。わたしが遅れちゃったんだから」
二人はお互いに「ごめんね」と言い、歩き始めました。