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ずうっと昔、それはニッテイお祖父さんやモウタクさんの生まれるより遥か昔のことです。
地球町の日ノ本家のある所は、昔おおきな山の中腹でした。そこを、たかまの原いいました。
ある日、たかまの原に二人の人物がやってきました。ナキ君とナミちゃんです。二人は遠い
所から旅に出てきて、ちょうどここ地球町に着いたのでした。
「ねぇねぇナキ君。わたしたち、そろそろどこかに家を持ったほうがいいと思うの。わたし
疲れちゃった」
長旅でくたくたになってしまったナミちゃんが言いました。
「そうだなぁ。ここ、見晴らしもいいし、住んじゃおうか？」
ナキ君は結構投げやりな性格で、考えないで物事を決めてしまう癖があります。
「やったぁ！じゃ、さっそく家を作りましょう」
こうして、たかまの原に住むことにした二人。この二人は後に結婚して、とても仲のよい夫
婦になります。そして、子どもを生み、今のニホンちゃんへとつづく家系をつくります。
さて、この地球町には、もちろん住民がいます。その一人として、ソルムンデさんという
背の高い女の人がいます。この人は後のカンコ家を語る上で、非常に重要な人なのですが、
それはまた別の機会に・・・。