08/04/29 00:20:40 UUcVkfHs
『禁煙大作戦』
ある日、チューゴ君のお父さんがエリザベスちゃんの家の訪問した時の事です。
エリザベスちゃんの案内で居間に通されると、チューゴパパさんは一瞬あっけに取られました。
「………これは……何アルか………?」
「あらぁオジ様、何かおかしいですかぁ(棒読み)?」
壁やテーブルクロス、あちこちに『NO SMOKING』とデカデカとマーキングされていました。
愛煙家のチューゴパパさんはいい気がしません。憮然としつつソファーに腰掛けると、意固地になって、一服しようと煙草を取り出し火をつけました。
その時、突然部屋に雨が降り注ぎました。
「ぶわッ!? 何アルか!?」
「んまぁ大変だわぁ(棒読み)、スプリンクラーが、煙草の煙で反応しちゃったんだわぁ(棒読み)」
哀れ、チューゴパパさんはびしょ濡れになってしまいました。
「……と言うのが昨日の顛末ですわ」
エリザベスちゃんは自慢げに戦功を聞かせ、キャンベラちゃんも興味しんしんです。
「へ~そうダスかぁ。5年生では煙草吸ってるオジさんにイタズラするのが流行ってるんダスかぁ~」
「違うダス! 目的はイタズラではないダス! これはそもそも…」
と、オージー君が事の発端を説明するのですが、エリザベスちゃんの武勇伝に夢中なキャンベラちゃんは兄の言うことなど聞いちゃいません。
「でね、今度キャンベラちゃんの所にチューゴパパが来るそうじゃない? それで作戦なんだけど…」
「うんうん!」
「聞くダス~!」
話は少し遡ります。
地球町では禁煙が概ね進んでいますが、一部では例外も有ります。
例えばチューゴ家は今でもヘビースモーカーが沢山います。特に中華マンションの西側辺りはヤニまみれ。チューゴ家の従業員がよくこの辺りで一服しています。
その溜まり場の近くの部屋に住む、トルキスたん、チベットちゃん等はいつもその紫煙に喘いでいました。
「皆゙さ~ん゙、煙゙草゙は不健康ですぅー …げほげほ」