07/11/22 02:16:04 s3wke+RA
『おいしゅう御座いますわ!』
「みなさま、大変美味しゅう御座いましたわ」
華麗なマナーで試食を終えたフランソワーズちゃんが艶やかに微笑み
今、全ての試食を終えました。
そして、彼女の次の声を皆が固唾をのんで見守ります。
なにしろ、美食の女王フランソワーズちゃんの一言で、
今回の調理実習のナンバーワンが決まるのです。
「私としても大変迷いました。でも今回の優秀賞は、
―ニホンさん。あなたに決まりましてよ」
どよめく群衆。
フランソワーズちゃん本人を始め、アメリー君やマカロニーノ君といった
強豪を抑えて、堂々の優秀賞なのですから。
惜しみない賛辞が二ホンちゃんの上に降り注がれます。
「ありがとう、ありがとう!」
やや、とまどいながらもうれしさを隠せない二ホンちゃん。
「も、もちろん、それでもナンバーワンは私ですわ!
みなさん、聞いてます?」
はい、聞いていますよ、多分……。