07/08/04 04:32:24 Vt+yAeVq
>>422以下
最近言われているのはネーション・ビルディングにおけるインテリ層の重要性
ですね。つまり中核になるインテリ層が意識的にある伝統をinventして、それに
従って制度をつくり、一般民衆を教育して(学校だけでなく軍隊においても)
「-人」という意識が一般的になる、ということです。
そういったインテリ層の形成という点で日本が他の東アジアと決定的に違ったのは
やはり江戸時代、Tokugawa Era というやつでしょう。つまりそれまでの仏教的な
知識人、あるいは同時代の東アジアの朱子学的な知識人-両班はその典型-は、そ
ういったネーション・ビルディングにはまったく不向きであった。しかし内容的には
江戸時代の日本的儒学や国学が、社会層としては「草莽」にいたるまでの広がりが
中国や半島と決定的に違っていたということでしょう。その点では江戸時代の一般庶民
-農民については余り関係ないわけで、大体「夜明け前」に出てくる庄屋層位までを
考えれば、李氏朝鮮末期の半島、清末の大陸と決定的に違っていたということだと思います。