■ハングル板の本棚■第14書架at KOREA
■ハングル板の本棚■第14書架 - 暇つぶし2ch205:マンセー名無しさん
07/08/28 12:22:27 19cmC2T/
>>204 の続き)

訳詞のニュアンスは大きく異なる。詩集の扉にも採られている異河潤(イ・ハユン)の「野
菊」。金素雲訳では「野の花のこころさながら/この國に生へる詩人(うたびと)/ひとり
咲き ひとり朽ちつつ/偽らぬうたぞうれしき」。金時鐘訳は「私はこの地の詩人を愛しま
す。/侘(わ)びしくとも思いのままに咲いて散る花のように/色も香りも偽りひとつあり
ませんので/私はその人たちが詠む詩をこよなく愛します」。

金時鐘さんは「日本的な型を用いざるを得なかった被植民地人の金素雲先生の自負と苦
衷を改めて感じた。原詩を熟読し、たくさんの朝鮮語に出会ったのも収穫だった」と話す。

詩人たちの略歴も調べ直して付記した。林学洙(イム・ハクス)らは「朝鮮戦争時に北越。
以後不明」。趙明熙(チョウ・ミョンヒ)は「ソ連に亡命。スターリン治下で処刑」。金さんが
敬愛する白石(ペクソク)も北朝鮮に帰郷後、消息不明になり、一時、韓国の文学史から
消された。「朝鮮詩集は日本の植民地下の端境期の文学で、詩人の受難の証しだ。筆を
折るか、日本文学に利用されるかの決断を迫られた詩人の苦闘と、解放後も続いた民族
分断の苦難を、日朝韓の研究者にさらに読み解いてほしい」


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