07/07/29 16:04:21 DvxWXXBJ
(>>137 の続き)
このように編集されている同書のすばらしい点は、史料の根拠と著者の主張が明確に区別
されていることとだ。韓国現代史に関する本は多数あるが、どこまでが史料に基づき、どこ
までが著者の主張なのか、はっきりしない物も多い。しかし、同書は主な事件当時者の声
と、資料をそのまま提示し、著者の見解を添えたことで、「事実」と「主張」を徹底的に区分し
ている。
著者は韓国日報論説委員・朝鮮日報編集局長・東亜日報主筆を務めたジャーナリストであ
ると同時に、『■渓 柳馨遠(ユ・ヒョンウォン)研究』(■は石へんに番)などの独自の歴史
論文を執筆、歴史編さん委員会委員や韓国思想史学会会長でもあった千寛宇(チョン・グァ
ヌ=1925-91=)氏。55年に韓国日報に連載された「史料で見た解放10年の歴史」と59年
に朝鮮日報に連載された「資料中心、政府が樹立されるまで」をまとめた1冊だ。