07/08/12 14:26:59 MqXhbhRi
『懲罰』
「こら、タイラン、また寝坊して。今何時だと思ってるの!」
「わ、遅刻だ。やばーい」
飛び起きたタイラン君はご飯も食べずに家を飛び出していきます。
「まったく、あれほど遅刻するなと言い聞かせているのに、困ったものね」
学校に走っていくタイラン君の後姿を見ながらママは考えました。
「口で言うだけじゃ効かないなら、何か罰をあたえないといけないかしら」
ママはしばらく思案していましたが、やがてあることを思いつきました。
「そうだ、罰としてちょっと恥ずかしい格好をさせれば少しは懲りるかな」
そこでママは、手元にあった布を使って腕章を作りました。
「遅刻したり、いいつけを守らなかったときはこれを付けさせましょう」
でもママが出来上がった腕章を改めて眺めてみると、何か物足りないのです。
「うーん、ただの腕章だけだとあんまり恥ずかしく感じないかも知れないな。もう一工夫必要ね。
そうだ、これをもっと女の子っぽいデザインにすればいいかしら」
そこでママは何か参考になるものがないかと、あたりを見回しました。
すると、テーブルの上にかわいらしいネコのイラストが描かれたノートが置いてあるのです。
「あ、これがいいわ。こんなかわいいキャラクターなら男の子にはちょっと恥ずかしいわね」
翌日、また遅刻してきたタイラン君の腕に巻かれた腕章を見て、みんなはひそひそと噂をしています。
「ねえ、あれ見た」
「見た見た。ピンクの腕章にネコちゃんのイラスト。なんかオカマっぽい」
「タイラン君の家ってオカマの人多いんだっけ」
「えー、タイラン君まで?ちょっと、そこまで言っちゃかわいそうよ」
みんな勝手なことを言っています。
そんなクラスメイトたちの中でニホンちゃんは、ひとりふくれっ面です。
「やだ、あれ、私がタイラン君に貸してあげたノートに描いたイラストじゃない。何で勝手に使うかなあ」
(ソース)
コピー品? タイ警察が無許可で「キティ」腕章、罰則に
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