連続ドラマ小説「ニホンちゃん」33クール目at KOREA
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」33クール目 - 暇つぶし2ch495:黄 色 い リ ボ ン  ◆JBaU1YC3sE
07/07/11 16:04:58 RYy/x2Pn
   「 鷲の住処 」
 学校の帰り道、エリザベスちゃんとゲルマッハ君がお話しています。
「最近アジア町がきな臭くなってきましたわね」
「昔のユーロ町のようになるのかな」
「大通りに面していないチューゴやカンコが不相応な買い物してるのを見ると、
 昔のロシアノビッチや誰かさんを思い出すわ」
 エリザベスちゃんがくすっと笑うと、ゲルマッハ君は少し口を尖らせました。
「家の立地がいいからって見下されても困るけどね。」
「ウチだって楽ばかりしたわけじゃないわ。苦労していい土地を押さえましたもの」
 するとゲルマッハ君が疑問を呈しました。
「でもいくら便利なところを抑えたって、結局は力ずくで乗っ取られるんじゃないか?
 力で勝てば、土地は後から手に入るだろう」
「それは土地に住むものだって目で見ているからよ。
 色んな所に行くのに行き来するっていう目で土地を見ないと。
 事が起こる前に勝っている、そんな場所を人より先に確保することが大事なのよ。
 危険ではあってもね」
 この2人の家は、先祖代々ユーロ班の強豪として覇を争ってきました。
 駆け引きや陣取り合戦については、それぞれ一家言あります。
 そのために、こうして話していても玄人染みた物になってしまうのです。
「でもベス、便利なところは誰でも近づき易くて守るのに苦労する。
 奥に引っ込んで構わないんじゃないか?
 力さえあれば、通りたい所はいつでも通れる」
「貴方らしいわね。でも、それは狼か熊の考え方よ。
 何かの時に出遅れてからでは遅いわ」
 その引っかかる言い方にゲルマッハ君は聞き返します。
「へえ、僕が狼なら君は何かな?」


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch