07/06/23 12:15:41 Sk8mi9My
『ＨＥＮＴＡＩ！どＨＥＮＴＡＩ！』
「こんどの日曜、レーシングゲームしようぜ」
アメリー君が、箱一杯の車のおもちゃを学校に持ってきて言いました。
「この中から好きなのを持って帰って、各自自由にチューニングしてくれ。それを日曜日に持ち寄って
みんなで走らせるんだ」
「面白そうね」
「やろう、やろう」
みんなは、それぞれ車を選んで持ち帰りました。
そして日曜日。アメリー君の家にクラスの友だちが、チューニングした車を持って集まって来ました。
みんなが自分の車を見せあっているところに、ニホンちゃんが大事そうに箱を抱えてやって来ました。
「やあ、ニホンちゃん。君も参加するのかい。車を見せてくれよ」とアメリー君が言うと、
「うん」と答えて、ニホンちゃんは箱から車を取り出しました。
その瞬間です。家中に響くような大声でアメリー君が叫びました。
「なんだよ、これは！」
一斉に注目するみんなの前でニホンちゃんが手にしている車には、全体にニホンちゃんお得意のマンガの
キャラクターがきれいに描かれていたのです。
「たしかにきれいだけど、これそんなに驚くようなことなの？本か何かをコピーして貼り付けたんでしょ」
と誰かが言うと、アメリー君は首を横に振ります。
「この車には接着剤はきかないはずだぜ。一体どうやって」
するとニホンちゃんは「じゃあ、見せてあげようか」と言って、極細の筆を取り出しました。そして車に
細かい小さな点を描き始めます。
「これを続けて絵にするの」
「なあ、車一台にどのくらいかかるんだ」とあきれ顔のアメリー君が聞くと、ニホンちゃんはこともなげに
答えました。
「そうね、この車で２４時間くらいかな」
とたんにみんなは口々に言いました。
「ニホンってバカじゃねーの」（作者注：この場合「バカ」はほめ言葉です）
「いや、バカっていうよりキ○ガイかもしれませんんわ」（作者注：この場合「キ○ガイ」もほめ言葉です）
「兄上、これはなんと言うべきだろうか」
「ううむ、これはＨＥＮＴＡＩと言うしか」（作者注：くどいようですが「ＨＥＮＴＡＩ」も……以下略）