07/05/02 23:48:42 sHTfxIkD
「 美女と野獣 」
ニホンちゃんとエリザベスちゃんが並んで歩いています。
エリザベスちゃんの手にはお菓子の箱が。
「ニホンちゃんの家に着いたら早く食べましょうね」
「うん、ウチにも柏餅があるから甘いものパーティーよ」
二人が曲がり角にさしかかると、誰かが走ってくる足音が聞こえてきました。
曲がり角から飛び出してきたのはアメリー君です。
ぶつかりそうになってよけるニホンちゃん達。
でもアメリー君の鞄がニホンちゃんの足に当たりました。
「ちょっと!アメリーくんたら」
しかしアメリー君は立ち止まりもせず言いました。
「今度から気をつけてねニホンちゃん、今急いでるから」
そのまま走り去るアメリー君。ニホンちゃん納得いきません。
「え?何でそうなるのよ」
「まあまあ落ち着いてニホンちゃん。お菓子は無事よ」
「エリザベスちゃんさすがだね、しっかり避けてたんだ」
「だって走ってきたのがアメリーだったんですもの」
ニホンちゃんは俯いて呟きました。
「ねえエリザベスちゃん、聞いてもいいかな」
「あら、何でしょう」
「エリザベスちゃんはアメリー君と付き合うの、疲れる時って無いの?」
エリザベスちゃんは含み笑いを浮かべました。
「確かにね、アメリーって、けだものみたいだから」
「え!け、けだもの?」