08/06/10 12:02:31 9Gkmw+vH
ライス国務長官「日豪は同盟国、韓国はパートナー」
ライス米国務長官は外交専門誌「フォーリンアフェアーズ」(7・8月号)への寄稿で、
日本とオーストラリアを「同盟国」、韓国を「グローバルパートナー」とそれぞれ表現した。
表現の違いは何を意味するのか。
ライス長官は同誌のカバーストーリーとして掲載された「国益を再考する~新たな世界の
ための米国式現実主義」と題する寄稿の中で、「民主化がアジア太平洋地域で進んでいる。
このような変化が米国の同盟範囲を拡大させ、米国が(他国と)共有する目標を前進させている」と指摘した。
ライス長官は、「米国はオーストラリア、東南アジア、そして日本と強固で民主的な
同盟関係を共有している」とした上で、日本については、「正常な国家を目指す経済大国
であり、米国の価値観をアジアやその先においても守り、広めていく能力を持っている」と評価した。
韓国については、「貧困と独裁から民主と繁栄へと歩んだ歴史を誇る韓国もグローバル
パートナーになった」と位置づけた。
ライス長官の寄稿文は国家安全保障に対する見解を示したもので、日本、オーストラリアを
同盟国と表現し、韓国をパートナーと形容したことは、米国で変化しつつあるアジア
太平洋地域の安全保障戦略概念の一端を垣間見せるものだ。米国では日本・オーストラリアとは
異なり、韓国に対しては「パートナー」という表現を使うのが一般的となってきている。
米国はアジア太平洋地域で日本、オーストラリアと三角同盟を形成することに重点を置き、
韓国の戦略的価値は低下し続けている。昨年9月には日米豪 3カ国の首脳がシドニーで
開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に別途会合を持ち、3カ国による
安全保障協力を再確認したことも一連の流れを示すものだ。
つづく