07/02/18 18:24:48 HXIuzLTN
俺 「ネット右翼ってどういう人たちなんでしょうか?」
教授「うむ。ナチスを研究したフランクフルト学派によると、統計的には低収入の若者たちが多いだろうね」
俺 「なぜ、低収入だとネット右翼に走るのですか?」
教授「彼らは社会的立場が低く抑えられているという抑圧感と欲求不満が強く、その憂さを晴らすために
力や権力、限りない賞賛を自分のものにしたいという欲望が強いのじゃ」
俺 「そこで国家・皇室・歴史の栄光など『大いなるもの』に憧れ、自己との一体化を図ることになるわけですね」
教授「そういうことだ。その『大いなるもの』に対する憧れを、政治利用する政治家が一番危険なのじゃが・・」
俺 「でも、わからないんです。『大いなるもの』に憧れるネット右翼が、なぜ民族差別になるのでしょう?」
教授「良い質問じゃな」 ・・・・ズズズ(お茶を飲む音)
「『大いなるもの』への憧憬心理と排外主義・差別主義は表裏一体なのじゃ」
「まず、人間には上昇志向が本能的に備わっている。それは本来、自分自身が対象になるわけじゃが、
社会から不当に低く扱われていると思い込むと、自分の努力では抜け出せないという心理的閉塞感が
高まってきて自分の社会的地位を上げる努力を放棄してしまう。これは世代の集団心理としても作用する。
代わりに自分よりも価値の無い人間や国を作り出すことで充足感に浸ろうとする。こうして血による差別が
出来るんだね。日本人であるというだけで自分が優秀であるってことにすれば、本人は何の努力もせずに、
他者に対する自己優越感を得られるわけなんじゃよ」
俺 「なるほど。ネット右翼というのは、虐げられた人生の補償行為なんですね」
教授「そういうことだね。彼らは公共心や正義心から動いているわけではなく、単に自分の嫉妬心・憎悪心・
虚栄心を増幅させたいだけなんじゃ」
俺 「なるほど。人間的にはかなり未熟な人々とも言えますね」