07/09/30 10:16:21 uvKlnTPv
早期留学:就職できない留学組の苦悩(下)
◆国内大卒者に追いやられる留学経験者
米オレゴン州立大学を3年で飛び級卒業したAさん(28)=女性=も現地で就職先が見つからず、あきらめて韓国に
戻ってきた。Aさんは「学校の成績はよかったが、米国の企業は同時多発テロ以降、外国人に対する就職の門戸を
狭めた」と話す。米国移民統計局によると、昨年留学・研修目的のビザを取り米国に滞在していた韓国人は13万5265人で、
日本の9万490人、中国の7万503人を抑え世界で最も多かった。だが、米国の専門職就労ビザ(H‐1B)を取った韓国人は
1万1370人に過ぎず、9位にとどまった。米国で一生懸命勉強し大学を卒業しても、現地の高い「就職の壁」を乗り越え
られないケースが多いのだ。
ところが、韓国に戻ってきても状況は厳しい。
留学経験者が韓国で国内大卒者に押され苦戦している理由について、各企業の人事担当者は「韓国式の組織文化に
適応できない上、離職率が高いため」と口をそろえる。また、交換留学生や短期語学留学などを経験した国内大学出身者
でもかなりの英語力を持つ人が多く、長期留学経験者のメリットがアピールできないことも一因だ。それに出身校や出身地
の人間関係も薄く、「人的ネットワーク」が弱いことも海外留学組の弱点といわれる。
就職専門サイト「ジョブ・コリア」のファン・ソンギル本部長は「海外留学経験者は各企業の年俸・ビジョンに関する情報を
持たずに就職し簡単に辞めるため、会社側の否定的な先入観を自ら作ってしまうという面もある」と話す。SKテレコム採用
担当のチン・ボグン・マネージャーは「(韓国内の激しい受験競争を避けるための)“逃避性留学”をし、外国語以外の競争力
を持たない入社希望者は書類選考や面接で振り落とされる」と語った。昨年、米サウスカロライナ州の私立大学を卒業し
現在求職中のイさん(25)=女性=は「敬語を使うのになれておらず、面接で発言するチャンスを逃したこともある。韓国企業
の採用基準は事実上、留学経験者に門戸を閉ざしているのと同じ」と話す。