06/10/15 09:54:36 OGeg77Jc
>>45の続き
「戦争が始まる一年前に私は東京に行った事がある。
仕事で東京の支社に出張したのだ。」
男は無精髭をしごいた。
「10年以上バブル崩壊の不景気に苦しんだとは思えないほど繁栄している国だった
靖国や独島問題でいざこざはあったが、その他はまぁ、たのしかったな。
歌舞伎町の女や秋葉原のメイド喫茶もよかった。」
「当時の私が知っていた日本はその程度だ。 どうにも現在の日本とはイメージが
つながらない。」
「どちらも同じ日本なのだと思いますよ。 かって我が国を植民地化し、無慈悲な搾取と
弾圧の限りを尽くした世界史上最悪の侵略国家。 その後アメリカの庇護下で
可能な限り軍事に手を抜きつつ、繁栄を謳歌したのんきな商人国家。 そしてアジアを
放り出さんばかりの勢いで世界に手を伸ばしている超大国・・ すべて同じ国なんですよ。」
「先天的な精神分裂国家というわけか」
「どうなのでしょう。 反日の理念を守ろうとした挙句に大国らに見限られて首都を
核兵器で吹き飛ばされるよりはいいかもしれません。」
「そして建国の理念そのものであった反日を捨てるべきだったと?」
「というより、見境の無い反日によって得られる空虚な自尊心と、既に21世紀の時点では
反日という外交カードが利益より害の方が大きくなっていたという現実のどちらを優先
すべきかを、当時の韓国国民はきちんと認識すべきだったのでしょう。」