09/10/18 11:16:33 aH/iCbVj
>>338
凡そ士の職と云ふは、其身を顧ふに、主人を得て奉公の忠を尽し、朋輩に交はりて信を篤くし、
身の独りを慎んで義を専らとするにあり。而して己れが身に父子兄弟夫婦の不得巳交接あり。
是れ亦天下の万民各々なくんば不可有の人倫なりといへども、農工商は其の職業に暇あら
ざるを以て、常住相従って其の道を不得尽。士は農工商の業をさし置いて此の道を専らつとめ、
三民の間苟も人倫をみだらん輩をば速に罰して、以て天下に人倫の正しきを待つ。是れ士に
文武之徳治不備ばあるべからず。(『山鹿語録』)
新渡戸にしろ、山鹿素行にしろ、ここで言われる「武士」を「政治家」「官僚」に置き換えてみれば
面白い社会が出来るような気がします。特に江戸時代の「武士」は今の政治家、官僚の位置付け
であることは間違いありません。