09/09/04 06:47:35 nk+t1MHb
>>422
>該当する箇所を具体的に書いてみてくれ。
>伝聞ではなくね。
>前後の文脈も分かるようにだよ。
【NIST最終報告書90ページの記述より引用】
6.4.3 損傷の分析
・熱膨張による塗料のひび割れの観察。16の外周支柱パネルで170箇所以上を
検査した結果、わずか3つにその鋼鉄が250℃に達したことを示す証拠が
あるのみだった。
「第一ビル」東面98階の内側部分、92階床の内側部分、そして北面98階の
床トラスとの接続部分であった。わずか2本のコア支柱見本がこの分析を行う
のに十分な塗料を残していたのだが、それらの温度は250℃に達していなかった。
NISTはこの結果が全体に当てはまるものとはしない。なぜなら調査された柱が
火災の起こっていた階にあった外周の柱のわずかに3%、コア支柱の1%であるに
すぎないからである。
・鋼鉄の微細構造の観察。火事によって起こるような高い温度にさらされる場合には
スチールの基本的な構造と力学的な性質が変化する。メタログラフを用いた分析
によって、NISTはあらゆるサンプルで温度が600℃以上に達した証拠はない
と判断した。
【引用おわり】
君は勘違いしているようだが、NISTは「下層階がほぼ無抵抗で、自由落下速度に近い速度の崩壊を示した」理由について「火災の高熱による鉄骨構造の強度劣化」を挙げていない。くりかえす、挙げていないのだ。
NISTは急速な連差崩壊の理由について、一切何も語っていない。
報告書にあるのは「崩壊開始のメカニズム」であり、そこで火災による高熱は「床トラス」の変形(たわみ)に作用したのだとされている。
つまり、NIST自身、「高熱で強度劣化した支柱群が上層階の重みに耐えられなくなって崩壊した」という君の説を否定しているんだよ。
実際、NISTが推定した火災階に於けるコア支柱群の温度は、温度分布図で大半が300℃以下と示されている。
対して、床面の温度分布図では部分的に800℃を超えている。
これらの分布図自体、何ら科学的データに基づくものではなく憶測にすぎないのだが、もしNISTの憶測が正確であったとしても、急速な連鎖崩壊を引き起こす要素は何も示されていないのだ。