09/08/30 13:30:46 /qCv44Z0
>>151
オレは124じゃないが、前々スレで「部材の水平ベクトルにおける高速飛翔は『ありえない』速度」と書いていた本人なので、君の疑問にお応えする義務があると思う。
なるべく丁寧に説明したいので、少しくどくなったり長くなったりするだろうが、我慢して読み進んで欲しい。
まず、
>圧力のかかったボルトでつないだ柱の鋼材がどのように破壊されて
>どれくらいの速度でどの方向に飛ぶか?
なんだが…、あまり複雑に考えすぎないほうがいいよ。
運動エネルギー総和(質量X速度^2)とか接続強度(引、剪、圧、曲)などを含めた計算をしていたのでは、スパコンが何台あっても足りない。
単純に「速度」とその「上限」の問題だと割り切れば、計算はずっと簡単になるんだよ。
たとえば、10トンのトラックが時速30kmで、停車中の乗用車(1トン)に追突したとしよう。
そのとき、乗用車は最高、時速何キロの速度で前に飛び出すか? ちょっと考えてみて欲しい。
こういう設問を受けたら、乗用車がサイドブレーキを引いていたかどうかとか、路面の摩擦係数は?
…って聞きたくなるよね
でも、そんな複雑な計算をしなくても、ひとつだけ確実な解がある。それは、
「乗用車が飛び出す速度は、決して時速30kmを超えない」ということだ。
自重崩壊における部材の運動で、その速度に影響を与える要素は「重力のみ」なんだよ。
そして「上限」値に限れば、部材の質量も、接続強度も、接続部にかかる圧力も関係ない。
まあ、小さなことを言えば部材の「弾性」が、わずかに影響するんだけど、これは鋼材や、弾性の小さなコンクリート塊の場合、ほぼ無視できるレベルだ。(つづく)