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IUCNレッドリストについてもう少し詳しく説明しておこう。
レッドリストカテゴリの1966年版(Ver.1)は次の4つだけだった。
・ Extinct - 絶滅
・ Endangered - 絶滅危惧
・ Vulnerable - 危急
・ Rare - 希少
しかしこのカテゴライズは定住的で、主観的な色合いが強かったため、
定量的な数値基準を採用するためにカテゴリと基準の全面改訂が行われ
新たなシステムが作成された。
そしてIUCN理事会で採択されたのが下記に示す1994年版(Ver.2.3)のカテゴリである。
・ Evaluated - 評価実施
・ Adequated data - 適当なデータあり
・ Extinct (EX) - 「絶滅」
・ Extinct in the Wild (EW) - 「野生絶滅」
・ Threatened - 「危惧」あるいは「絶滅のおそれのある状態」
・ Critically Endangered (CE) - 「絶滅寸前」
・ Endangered (EN) - 「絶滅危機」
・ Vulnerable (VU) - 「危急」
・ Lower Risk (LR) - 「低リスク」
・ Lower Risk - Conservation Dependent (LR/cd) - 「保全対策依存」
・ Lower Risk - Near Threatened (LR/nt) - 「準絶滅危惧」
・ Lower Risk - Least Concern (LR/lc) - 「軽度懸念」
・ Data Deficient (DD) - 「データ不足」
・ Not Evaluated (NE) - 「未評価」
この1994年版カテゴリ(Ver.2.3)が採用された最初のレッドリストは1996年版である。
「」内はIUCN日本委員会により作成された「IUCNレッドリスト2000年」で示されている訳語で、
この2000年版レッドリストでは1994年版のカテゴリ(Ver.2.3)とその基準が採用されている。