08/10/27 13:02:32 vng7H1vQ
NISTの「まんがシミュレーション」もなかなかのものだけど、誠ちゃんの「TV出演裏話」には笑っちゃうな。
永年、番組制作の現場にいたプロとして言わせてもらうけど、「実際は掛け違っていなくても、モニターを通して掛け違っているように見えるボタン」は、本番前にFDが必ずチェック、修正するんだよ。
スタッフにとっちゃ、「事実がどうであるか?」なんて関係ない。「どう写っているか?」が重要であり、全てなわけ。
だから「本人が見ても掛け違っているように見える」映像が放映された時点で、それはすでに「多くのスタッフが見逃した」ミスだってことさ。
それと、「事実はどうであるか?」を考えるときに必要なのは「想像力」じゃなくて「検証力」なんだよ。
対談番組だったら、写るのはワンカットだけじゃない。角度の違うカメラからの映像もあるだろうし、録画を仔細に検証すれば「事実がどうであるか?」なんてことは簡単に答えが出せるはずだよね。
なのに「大勢のスタッフがチェックしてる番組だから、間違うはずない」って想像を働かせるのは、検証を排除して盲信を優先する「思考停止」に他ならないのさ。
怖いのはねー、誠ちゃんの理屈でいけば「冤罪」はあり得ないし、汚職や一般的な犯罪だって「そう見えるが実は違う」ってなっちゃうことなんだ。
だって、冤罪・汚職・犯罪に対する多くの防止機能をかいくぐって、「それを実行するのは不可能だという想像力を持て」って言ってるんだからね。
これは多くの「怠慢司法」や「悪徳政治家および悪徳官僚」「犯罪者」に対する擁護じゃないのかい?
あらゆる「チェック機能」の万全さを前提に考えるなら、毒餃子も事故米流通も産地偽装事件も全部「そう見えるが実は違う」になっちゃうよ。
オレ達、一般の情報受け手側は「送り手側が十分なチェックをして出した情報なんだから、疑うなんておこがましい」と思わなければならないのか?
誠ちゃんが、もう60年前に生まれていたら、きっと「大本営発表を疑うな」と叫んでいただろうなー…と思う今日このごろである。