08/08/27 14:14:18 4FCzT80b
>>712
あっしら氏のこの投稿を読んでくれ。
ご存知のように、世界史を飾るあまたの革命は、フランス革命やロシア革命に象徴されるように、“冷ややかに研がれ
血塗られた兇刃のごとき人間”が“理念や知性の成果を禍々しく世界に発揮させよう”として“悲惨な破壊破滅を他者に
被らせた”ものと総括してもそれほどの違和感がないはずです。
近代から遡る中国の易姓革命やイスラム革命そして宗教裁判も事象的には同じです。
日本史の覇権をめぐる戦いにもそのような側面があります。
残る「かほどもねじくれた歪みを内蔵して鍛造」されたという見方は、“彼ら”のみの特権ではなく、ジャコバンやボルシェビキそして
毛沢東さらにはムハンマドや正統派キリスト教指導者たちにも適用できるものではないでしょうか。
北一輝や石原莞爾にも見られるものですが、「世界連邦」をつくり恒久平和を確立するという考えがあり、その実現をめざす
勢力もあります。
マルクス主義もその一翼を占めていました。「人類皆兄弟、世界は一つ」というスローガンも同じようなものです。
マルクス主義政治勢力の主流が国際連帯や世界平和をめざしているとしてもインターナショナリズムないしコスモポリタニズムを
基軸にしていない現在、「世界連邦」運動の担い手は、“彼ら”以外にいません。
“彼ら”が推し進めているグローバリズムや新世界秩序も、めざす内実は違っても構想自体はそれらと違わないものです。
“彼ら”は、自分たちの利益を拡大するためだけにグローバリズムや新世界秩序をお題目として叫んでいるのではなく、
その確固たる達成形態をめざして動いています。
“彼ら”は、保守派ではなく、経済権益を重視する現実主義的永続革命家だと思っています。
“悲惨な破壊破滅を他者に被らせる”のは、“理念や知性の成果を禍々しく世界に発揮させる”ための過程的手段でしかなく、グローバリズムや新世界秩序が真に実現されれば世界は一つとなり恒久平和が確立されることになるという理屈は成り立ちます。
これは、世界から圧政と搾取をなくすために世界革命を主張した正統派マルクス主義が、目的のためにあたゆる手段を正当化
していたことと変わらないものです。