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【米コラム】メリルのCDO処分で安心するなかれ-M・ギルバート
URLリンク(www.bloomberg.com)
メリルのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)は2週間前、46億5000 万ドル(約5010億円)
の四半期赤字を発表した後に、同社は「資本に関し、非常に心地よい状態にある」と語った。
ところが今週になって、やはり85億5000 万ドルの増資が必要だということになった。セインCEOは偽証罪に問われかねない。
メリルはバランスシートについて、さらに2つの爆弾を落とした。1つは債務担保証券(CDO)だ。
メリルは額面にして約310億ドルのCDOの現在の価値がその22%にすぎないと言う。
これではウォール街の同業他社はまだまだ評価替えの余地があるということになる。
もう1つはシンガポールの政府系ファンド(SWF)、テマセク・ホールディングスが昨年12月
に実施したメリルへの44億ドルの出資について。
メリルは自社の株価が今年半分になった埋め合わせとして、テマセクに25億ドルを支払うことになっている。
「私がうぶなのかもしれないが、なぜ株価が下がったら支払いを受けられるのか理解できない」
「出資するということは出資先の会社の浮き沈みをいっしょに背負うことではないのか?私も
損失を補てんしてもらいたいものだ」
メリルはCDOに関して白旗を揚げたが、これにも裏があった。同社は310 億ドル近いCDOを投資
会社ローンスター・ファンズの系列会社に売却する。価格は額面の22%で、代金の75%はメリルが融資する。
しかも、融資の担保は売却したCDOだという。