08/06/29 02:13:33 b/kG9v1M
>>614
ベブライが同時代に実在していたソースは、聖書とヨセフスの戦記のみ。
20世紀になってから考古学的にきわめてアヤシイ新発見が続いたけど。
(これみよがしにヤーヴェと彫り付けた陶片が見つかったり、ゲゼルの
農事暦の様にわざわざユダヤの神に言及した石板が見つかったり、
学者にココまでヤバイ事させて大丈夫かな?と思うようなものばかり)
また、旧約聖書の成立年代も聖書学者が主張するようにBC6世紀頃とは
到底考えられず、実際のところはBC1世紀前後じゃないかしら。
上の2書は彼らにとって、おそらくアリバイ作りの目的があったんだろう。
(とくにヨセフスは「ユダヤ民族」への迫害を阻止する目的で書かれた事は知られている)
なぜなら彼らは、カルタゴの滅亡以後も自分たち本来の姿である海賊に身をやつし、
各地で奴隷の反乱などを扇動していたが、それが「ポンペイウスの海賊退治」で
ローマ帝国に最終的に完敗する。そこで、そのジェノサイドを逃れるために、
ユダヤという「架空の民族」を作り上げ、自ら大挙してそこに「流れ込んだ」
とみていいんじゃないかな? ちなみにフェニキアの都市群は隣接するイスラエル
の沿岸はもちろん、内陸部にまで拡大していて、あの地域は考古学的にも
フェニキアの遺物がもっとも多く見つかっている。「お隣さん」ではすまないと思う
このあと「キリスト教」という彼らのリベンジが始まる。
初期キリスト教が流布した最初期の地域は、なぜか不思議な事に
イスラエルの周辺ではなくて、むしろカルタゴ周辺の北アフリカや、
トルコ南部などの「旧フェニキア勢力圏」であった事がしられており、
ここでもつじつまが合う。
ローマ帝国はこのキリスト教という最終兵器には敗北してしまった。