08/05/01 20:20:35 Eg896JrW
>>106
南極の氷床は西と東では違い、西南極では氷床の底部は2500m海面下であり、氷床が無くなれば西南
極は海となる。これは氷の重みで地殻が沈んだものと言われている。東南極では氷床は陸塊の上に発
達している。
北極は陸地が無く氷は海面に浮いています。北極を覆う氷は、北極海という海に浮かんだ状態にあり、
氷の厚さは大体10メートルです。その氷の下の海水は、氷になるぎりぎりの温度のマイナス1.8度だ
そうです。北極には氷床はありません。
南極の氷についての中部大学、武田邦彦さんの文献です。
― 南極の氷とウィスキーの蒸留 ―
少し前のこのシリーズ「人生の鱗と科学者の目」で、地球温暖化で北極の氷が溶けても海水面が上昇
しないと書いた。それを聞くと、次にすぐ知りたくなるのは「じゃあ、南極の氷は?」ということになる。この
時の心の動き、疑問に感じる方向は2つある。
1) これまでテレビとか新聞で、北極か南極の氷が溶けると海水面が上がると信じていた。北極の氷が
関係ないなら南極の氷のことをテレビが言っていたのか、と思うこと。
2) 北極は浮いた氷だから海水面は変わらないが、南極は大陸の上の氷だから溶けた分だけ水が増え
るのではないかと考える理論派。
結論は、一般的に知られていることと正反対で、「南極が暖かくなると、氷が増えて海水面が下がる」と
いうのが正解である。北極の氷は海に浮いているので地球温暖化によって溶けても海水面は変わらない
が、南極が温暖化すると海水面は「下がる」のが正解である。 広大な南極大陸に膨大な氷。これが溶け
れば海水面も上がろうと思うところだが、かえって水は少なくなる。その理由を説明する。北極と違ってア
ルキメデスの原理のような簡単な説明はできないので、多少、まどろっこしいがしっかり説明したい。