08/04/21 10:15:23 U7ptNWOp
>>291
>イラク問題について決めるのは安保理です。
その安保理が武力行使容認決議の採択打診に際し、4カ国(米、英、スペイン、ブルガリア)しか可決の意志を示さず、残り11カ国が明確な否決の意志を示したことを、君はどう解釈する?
しかも常任理事国(5カ国)のうち2カ国は「拒否権発動も辞さず(論調の強弱はあるが)」と表明していたんだよ。
安保理が総意として「武力行使反対」であったことは、米英がこの決議案を撤回した事実からも明らかだ。だから、
>即時開戦か期限付きの査察延長かに集約していたと思います。
という君の思いは「記憶違い」なんだよ。
>結局最後に根拠をつけて示した理由はこれだったということです。
(法的)根拠については、君の言うとおりだが、先に書いたようにこれは「理由」を示したものではない。
「攻撃する権利がある」と「攻撃すべきである」の間には大きな落差があることを理解して欲しい。
結局、米国はイラクが地域の平和安定と自国の安全に対し、急迫的な脅威であると(独自に)判断したので「攻撃すべきである」と結論した…というわけ。
これが、表向きの開戦理由だね。けど、その判断は国連の合意を得られなかったし、後の調査でイラクが「急迫的脅威」ではなかったことが明確になった。
だから米国は後に「判断を誤った」と認めているんだよ。
オレは米国が「判断を誤った」とは思っていなくて、最初から急迫的脅威でないと分かっているイラクを、でっちあげの情報で「脅威」に仕立てあげた詐術だと思っている。
なのに君は、米国自身が認めている「判断の誤り」すら認めず、国際法の恣意的解釈による武力行使権のみを採り上げて「正式な理由」と拡大解釈し、それがさも「正当な理由」であったかのように錯誤している。
イラク攻撃問題はスレ違いなんで、これくらいにするけど、この問題についてここで提起するなら、もう少し基本的な知識を持ってもらわないと、脱線の説明が長くなりすぎて、みんなに迷惑をかけるよ。