08/02/12 06:32:30 RxZ9dgJ0
>>187
物事は繋がっている。
1492年、スペインのラビの長キモールがグランド・サンヘドリンに手紙を出した
(これを仮に「スペインのラビの長キモールのグランド・サンヘドリンへの手紙」とする)。
スペインの法律によって追放されそうになった彼が、コンスタンチノープルにあったサンヘドリンに助言を求めたのである。
次がその返書である。この返書は、16世紀のスペインの書物、フリオ・イニゲス・デ・メドラーノ著「ラ・シルヴァ・クリオサ」
(パリ、オリー出版社、1608年)の156頁から156頁にかけて掲載されている。
「愛するモーゼの兄弟よ、あなた達の苦しい状況と災厄を忍ばれている悲しい運命を綴った
書簡を拝見しました。あなた方同様私たちも大いなる心痛に胸を刺さるる思いです。
大地方総督とラビの助言は次の通りです。よく読んでいいただきたい。
1 スペイン王(フェルディナンド王)にキリスト教徒にならんことを強要さるる件に関して。
他に途なき以上やむを得ぬ、そうされよ。但し、モーゼの律法は決して忘れてはならない。
2 貴下の財産の没収命令が出さるる件に関して。貴下の子息らを商人となし、キリスト教徒より少しづつ没収せしめよ。
3 貴下の生命が脅迫さるる件に関して。貴下の子息らを商人に育て、又は医師、薬剤師となし、
キリスト教徒どもの財産、生命を奪え。
4 貴下の礼拝堂破壊の件に関して。貴下の子息らを、キリスト教の神父に育て、
やがてキリスト教教会を破壊すべく、大聖堂参事会員ならびに聖職者にせよ。
5 その他、貴下が訴願されたる心労の種諸々に関して。貴下の子息を弁護士ならびに法律家となすよう手配し、
常に国事に親ませ、貴下らの支配世界実現によりキリスト教徒に軛をつなぎ存分に報復せよ。
6 貴下に送るこれらの指図を逸脱せずよくよく守れ。なんとなれば、屈辱を蒙りし貴下の経験を通じ、
貴下はやがて未来の栄光への道に至るであろう。現実の支配力に到達されるであろう。
(署名) コンスタンチノープルのユダヤ王子