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「 偽りの微笑、ヒラリー来日の真実 」
『週刊新潮』 2009年3月12日号 日本ルネッサンス 第353回
クリントン長官のブレインで、いま、同長官に最も強い影響力を及ぼすといわれるのが
マデリーン・オルブライト元国務長官である。彼女はビル・クリントン氏の政権で国務長官を務め、
同政権の末期の2000年10月、金正日を平壌に訪ね、成果を得られず空しく帰国した人物だ。
北朝鮮外交では失敗したが、民主党政権への彼女の影響力は強い。オルブライト氏の近著、
『次期大統領への覚書』を読むと、クリントン長官がアジア歴訪に当たって氏の助言を忠実に
実行したことを実感する。
第10章「アジアの世紀における米国の地位」には、日本、朝鮮半島、中国に対して、オバマ政権
がとるべき基本姿勢と政策が明記されている。オバマ大統領の価値観と重なる氏の『覚書』は、
少なくとも、向う4年間、米国のアジア政策の潮流を予言するものと考えてよいだろう。
(中略)
元国務長官はこうも書く。
「本来なら日本はとうの昔に国連安保理の常任理事国に就任していてよいはずだが、第二次
世界大戦時の日本の残虐非道の犠牲者である中国に阻まれてきた」
「日本の残虐非道」について、彼女がどれだけ正確な知識を持つのかは不明だが、歴史観に
おいて、氏が中国の主張に染まっているのは明らかだ。日本を悪と見做す氏の価値観は、
対日安全保障政策にも影響を及ぼしている。
「念頭に置くべき問いは、日本がより有力でより存在感のある軍事国家になるよう奨励すべきか
否かである」「東アジアの安定維持のための、手強い同盟国となり得る技術力と資金が日本には
ある。一方、国際社会への責任を負う米国は、日本の助力を利用出来る。一部とはいえ、日本人
は戦後の枠組みを打ち破り、自由になりたいと主張する」