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日本経済新聞 2008年6月4日 朝刊
マケイン氏「イスラエル支援を強化」
【ワシントン＝弟子丸幸子】米大統領選で共和党の候補指名が確定したマケイン上院議員は
このほどワシントン市内でユダヤ系ロビー団体、米イスラエル公共政策委員会（AIPAC）の会合
で演説し「イスラエルに対する（米国の）軍事支援を強化していく」と強調した。米大統領選に
影響力を持つユダヤ票を意識し、対イスラエル関係を重視する姿勢を鮮明にした。
マケイン氏はイランの核開発問題について「イラン政府が核兵器を追い求めることは容認でき
ない」と指摘。「イランのアハマディネジャド大統領はイスラエルが地図から消滅するだろうと
言う。イランの指導者たちの言動は卑劣、侮辱を通り越している」とイラン政府を批判した。
AIPACは全米で大きな影響力を持つロビー団体で、過去の大統領選でも歴代候補が同団体
を重視してきた。マケイン氏は会合で民主党のオバマ上院議員の外交政策も批判。同氏が
イラン首脳と会談する用意があると発言していることについて「突然の思いつきのような話」と
語った。