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9・11調査委責任者と政権の「癒着」指摘 米紙記者
ワシントン(AP) 01年米同時多発テロを政府が未然に防げなかった理由を調査し、04年に報告書を出した独立調査委員会の責任者が、ブッシュ米政権と密接な関係にあったとする「告発本」が、
5日、米国で出版される。著者は米紙ニューヨーク・タイムズ記者のフィリップ・シェノン氏。AP通信は、同書の音声テープ版を事前に入手した。
本の題名は、「The Commission: The Uncensored History of the 9/11 Investigation」。
調査委の事務局長を務めたフィリップ・ゼリコウ氏が、当時の国家安全保障担当大統領補佐官コンドリーザ・ライス氏、大統領顧問だったカール・ローブ氏らと頻繁に連絡を取り合い、
報告書でブッシュ政権の責任が問われないよう配慮した―とする内容だ。
調査委は02年11月に発足。超党派の政治家や学識経験者ら10人が、同時テロへの政府の対応などを調べた。
04年大統領選を前にした同年夏、最終報告書を提出。報告書は、ブッシュ、クリントン両政権がテロの脅威を十分に認識していなかったと指摘、国家情報局長ポストの新設などを提言した。
同書によると、ゼリコウ氏は調査活動の最中、以前から親しかったライス氏と数回電話で話したほか、ローブ氏からも何回か電話を受けたことが、通話記録から明らかになっている。
一方、ゼリコウ氏はこれを認めたうえで、「政治的な話題は一切なかった」と主張しているという。
シェノン氏によれば、ゼリコウ氏は政権寄りの報告をまとめようとして、委員から反発を買っていた。
ブッシュ大統領の意向に沿って、同時テロを首謀した国際テロ組織アルカイダ最高指導者、オサマ・ビンラディン容疑者と、
イラクの旧フセイン政権との間に密接なつながりがあったとする政権の主張を、強引に盛り込もうとしたとも指摘されている。
URLリンク(www.cnn.co.jp)
2008.02.04 Web posted at: 21:16 JST Updated - AP