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【ニューヨーク=佐々木良寿、ローマ=松浦一樹】米国とイタリアの捜査当局は7日、米
ニューヨークと伊南部シチリア島で、両国を拠点に暗躍する犯罪組織シチリア・マフィアの
一つ「ガンビーノ一家」などの一斉摘発に踏み切り、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)に
よれば、ボスのジョン・ダミコ容疑者(73)ら中心人物を含む約100人を逮捕した。
摘発は過去最大規模で、5年前から米伊両国で捜査を続けていたという。
ガンビーノ一家は、ニューヨークの「5大ファミリー」の一つ。罪状は、殺人、企業恐喝、強盗、
不法ギャンブル、麻薬密売など多岐にわたっており、30年以上前の殺人事件なども含まれ
ている。
今回の一斉摘発は、米側ではニューヨークのクイーンズ地区とブルックリン地区を中心に、
近隣のニュージャージー州などでも行われ、約80人を逮捕。イタリア側では、シチリア・マフィア
の本拠地パレルモで、若手幹部ら約20人が逮捕された。
シチリア島では2007年11月、マフィアの最高実力者だったサルバトーレ・ロピッコロ受刑者
(65)が逮捕された。同受刑者は、米国マフィアとの関係を強化し、勢力が衰えていた組織の
再興に乗り出していたとされ、その関連捜査も今回の摘発に結びついた。
記者会見した米連邦捜査局(FBI)のジョン・ピストール副局長は、「組織犯罪が、映画やドラマの
話ではなく、実際に市民生活を脅かしていることを、今回の逮捕は改めて物語っている」と述べた。
(2008年2月8日13時40分 読売新聞)
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