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現実とは正反対の聖書の言葉。
ノアがかけた「カナンの呪い」の謎
●『旧約聖書』の「創世記」第9章24節から27節に、大洪水を無事に乗り越え
たノアが、ブドウ畑を作って収穫したブドウ酒に酔いつぶれ、丸裸で寝ている
情景が出てきます。
そして、それを見たノアの3人の息子のうち、セムとヤペテは父親の裸を見ない
ようにしてそっと着物をかけてやるのですが、そうしなかったハムにノアは目が
覚めてから激怒し、まだ誕生していないハムの子のカナンに対して
「カナンは呪われよ! カナンは兄弟たち(セムとヤペテのこと)の奴隷の
そのまた奴隷となれ!」と言いました。
●これは「創世記」、いや聖書全体を通じて、最も深い謎に包まれている一節と
いえましょう。なぜ、ノアは彼の孫のカナンに、これほどの怒りをぶつけな
ければならなかったのでしょうか。合理的な説明は、聖書では与えられて
いません。で、カナン族にかけられた呪聿は、彼らの住んだ土地カナンにも
浸透したわけですが、このカナンの土地が今のパレスチナ地方であります。
この地とカナンの末縺は、人類全体に対する最大の呪いとなり、今に及んでいる
という見方もあります。
聖書では、カナンは呪われた人物であり、奴隷のそのまた奴隷になれ!と言われているが
実体は正反対。カナンの子孫は、王の中の王。支配者のそのまた支配者として、
君臨している。