07/08/03 18:54:16 TejQ7wYT
●トーラー(モーセの律法)
「モーセの律法」を守っている人たち。これが、本来のユダヤ教徒です。
つまり、トーラーを純粋に受け入れている人たちのことです。
では、トーラーを信じないユダヤ人が存在するのでしょうか?
実は、トーラーを信じずモーセを認めないユダヤ人が、この世には存在するのです。
なぜこのようなことになっているかと言いますと、これはファリサイ派という
ものの成立と関わりがあるのです。
ファリサイ派というものは、ユダヤが滅ぼされてバビロン(カルデア)の地に
捕囚されていった時代に、バビロンの宗教の要素を教義に加えた宗派なのです。
バビロンの宗教というものは、もちろん聖書の神が忌み嫌っているものです。
この時点では、ファリサイ派はミトラ教などの要素を取り入れてトーラーを
解釈していただけだと思われます。しかし、このことがエルサレムの第二神殿
の崩壊後に大きな破壊と変革をユダヤ教に及ぼす土壌になっていたのです。
●ファリサイ派VSイエス
聖書を読んでいる方なら誰もがご存知のようにファリサイ派という宗派は、
イエスから激しく叱責されている集団です。
それゆえ、イエスに対して憎悪を燃やしていた集団です。
つまり、ファリサイ派というものは、この頃から現代に至るまで「反イエス・キリスト」
であり「反クリスチャン」なのです。このことは、ユダヤ人問題を考えるときには、
どうしても基礎的な知識として知っておかなくてはいけない事柄といえると思います。
●ユダヤ人は不自由だったのか
エルサレムの第二神殿が崩壊した後、ユダヤ人はどうなっていったでしょうか。
ユダヤ人への迫害は、10世紀くらいからいくつかの地域で記録があるのですが、
通常の生活において、必ずしもユダヤ人は不自由ではなかったらしいのです。
ゲットーの設置が正式に記録に登場するのは1516年のヴェネチアが最初のことです。
それ以前は、都市の中でユダヤ人が集まる居住区があったのですが、これは単に
同胞が集まるユダヤ人街、あるいはコミュニティーのようなものです。