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セオドール・ローザックは、次のように述べている。第二次世界大戦後世代の
米国の保守派は、ヨーロッパファシズムの脅威にさらされて米国に移住した
亡命インテリの思想的影響下に落ちた。これらの亡命インテリの主たる者は、
(1)フリードリッヒ・ハイエク (2)レオ・シュトラウス (3)ハンス・モーゲンソー
(4)エリック・フェーゲリン (5)ルートヴィッヒ・フォン・ミーゼス (6)カール・ポッパー
(7)ハンナ・アーレント (8)リチャード・パイプス (9)ヘンリー・キッシンジャー
(10)アイン・ランド
これらの亡命インテリは、米国のリベラル派に攻撃を集中した。
これらのヨーロッパからの亡命インテリの大部分が、ユダヤ人であった。
敗戦後、日本人が注入されたイデオロギー。それは実は、前出の如きヨーロッパ
からの亡命ユダヤ人インテリの思想であった。ここで、ローザックは名前を示して
いないが、前出の他に「フランクフルト派」の面々を忘れるべきではないだろう。
つまり、敗戦後六十年余。日本人の思想と感覚は、無自覚的、無意識的に、
米国を通じてすさまじい勢いでユダヤ化されたわけである。
これらの亡命ユダヤ人インテリの一部は、米国のアカデミズムの中に、
強固な立場を確立した。従って、必然的に、続々とその系統の弟子たちが
増殖していく。その中の代表的な実例が、シカゴ大学、シカゴ学派である。
シカゴ大学は、二十世紀の初頭からロックフェラー財団の圧倒的な支配下
にある。政治的ネオコン勢力の源泉としてのレオ・シュトラウスは、長期に
亘ってシカゴ大学政治哲学教授の地位にあり、シュトラウス学派が米国の
政治哲学、政治学の学界を制圧した。
経済学、経済政策に於けるシカゴ学派の強大な影響力については、
多言を要しないであろう。
ここで、ローザックが指摘している事実について、日本人は完全に無知である。