07/05/23 22:37:47 rw0rokCm
神話その8
自由貿易が解決策だ
事実
貿易振興による飢餓緩和の夢は惨敗した。第三世界のほとんどにおいて輸出が増加したとき、飢餓は減らず、むしろ悪化した。
例えばブラジルが大豆の輸出を急激に伸ばし日本やヨーロッパに家畜飼料を供給していたとき、
ブラジル国内の飢餓人口は3分の1から3分の2に増加した。
多数の自国民が国内で生産した食糧を買うお金がないほど貧しい状況で、
農業生産資源を握る裕福層は当然ながらもっと豊かな海外市場に向けて輸出作物の栽培に主力を注ぐようになる。
輸出用作物の生産拡大により、住民の食糧生産は縮小される。
NAFTAやGATT(現在ではWTO)などの貿易振興政策は、
世界中で最低の賃金・最悪の労働条件・最低の環境基準の競争をしかけ、
労働者たちに国境を越えた「奈落の底へのせめぎ合い」を強制する。メキシコとアメリカにその一例が見られるだろう。
NAFTA以来アメリカでは25万人、メキシコでは200万人が職を失い、両国において飢餓人口は増え続けている。