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九月二十日、土曜の夜。パキスタンの首都イスラマバードの都心部、
大統領官邸のすぐ近くの米国系高級ホテル(マリオット・ホテル)に、
推定爆薬六百キログラムを積んだトラックが突入し、大爆発が生じて
ガス管に引火し、六階建ての高級ホテルは全焼した。死傷者約三百名。
この事件は何を意味するか?
その深層を知るためには、次の本が必読である。
(1)ブレジンスキー著「セカンド・チャンス」(邦訳あり)
ブレジンスキーによれば、一九八九年、ベルリンの壁の崩壊後、米国は
世界唯一のスーパーパワー、世界の支配者たるべき第一のチャンスを
みすみす逃した。その責任は、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ(息子)
の三人の大統領にある。この三人の大統領は、第一のチャンスを捉える
ことに失敗した。二〇〇九年一月から始まる米国の次の大統領は、
第二のチャンスを捉えなければならない。
第二のチャンスを捉えるとは、どういうことか?それは、要約すれば、
米英が、ロシアを滅亡させ、ロシアを占領し、ロシアの領土を三百人
委員会の領土とすることである。三百人委員会は、そこで、配下の
最高の戦略家たるブレジンスキーに、第二のチャンスをしっかりモノ
にする任務を与えた。ブレジンスキーは、この戦略を実行させるべき
次期米国大統領候補として、バラク・オバマを選んだのである。
ブレジンスキー戦略によれば、米英NATOがロシアを滅亡させる
ためには、ロシアをロシアから見て、西部戦線、南部戦線、東部戦線、
と、三つの方向から包囲すべし、と成る。しかる後、決定的戦略的攻撃
方面は中共とロシアを分裂させること。つまり、SCO(上海協力機構)を
解体して、中共をロシアと敵対させるのである。このために、中共を包囲
して締め付けるべしと。
かくして、パキスタンの不安定化とパキスタンの解体が目標に上る、と。