03/03/07 16:09 uES0LGf1
独断の米 指導力に疑問符
日韓、対北朝鮮で核武装浮上も
「憶測に基づくイラク攻撃、世界の混乱招く」
ズビグニュー・ブレジンスキー氏 ―元大統領補佐官(安全保障担当)
イラク攻撃やイスラム問題、国際テロなどに答えたのち、北問題について語る。
「日米韓にロシア、中国などを加え、北朝鮮を外交的に封じ込めていく以外に(選択肢)はない。
国連などの枠組みを通じ、北朝鮮にアメとムチを見せる政策だ。中ロともこの地域の安定が自国
の利益であると認識している」
「(現在検討中の在韓米軍の部分撤収などが実現すると)日本の一部の人々が唱える『日本は
独自の核抑止力を持つべきだ』との認識が過熱することになるのではないか。韓国も自国防衛
の方策として核兵器を必要と感じるかもしれない。あるいは北朝鮮に何らかの包容政策を実行
しナショナリズムを共有した上で、新たな『全朝鮮化』のような枠組みを模索するかもしれない」
「私は日本が未来永劫、国際政治・軍事問題から身を引いていられるとは思わない。問題はそう
した責任を果たす時、日本が軍国主義に戻ることや、極端なナショナリズムに走ることなくでき
るか、という点に集約される」
「もし日米同盟を破棄したら、恐ろしく不安定な混乱をアジア太平洋や北東アジアにもたらすだ
ろう。同盟の傘の下で、日本は『普通の国』として役割を拡大することができる。もちろん、
それには安全保障分野での役割を含む」
(日経03・03・04朝刊 国際)