07/12/01 20:52:30
・日本と中国の防衛交流の一環として、日本に寄港した中国海軍艦艇乗員が予定していた
海上自衛隊のイージス艦「きりしま」(7250トン)の視察が、計画を知った在日米軍など
からの抗議で中止となったことが29日、明らかになった。
米側が防衛機密漏えいの可能性を懸念したためで、計画は補給艦視察に変更され、
30日午前に実施される予定だ。
海自と中国海軍による艦艇の相互訪問は、8月の日中防衛相会談で実施が決まり、中国
海軍のミサイル駆逐艦「深セン」(6000トン、乗組員350人)が第一陣として、11月28日に
東京・晴海ふ頭に入港した。(深センのセンは土ヘンに「川」)同艦艇は12月1日まで滞在
する予定で、中国側の希望により、同艦指揮官ら乗員幹部十数人が11月30日午前に
海自横須賀総監部(神奈川県横須賀市)を訪問する際、横須賀基地を母港とする
第1護衛隊群所属の「きりしま」を視察することを予定していた。
複数の政府関係者の証言によると、28日に視察計画を知った在日米軍や在京米大使館から、
防衛省や外務省に問い合わせや中止要請があったため、防衛省では急きょ、「きりしま」視察を
中止して、インド洋での給油活動から23日に帰国したばかりの補給艦「ときわ」の視察に変更した。
同省関係者によると、海自は今回の視察に備え、以前に米海軍が中国軍関係者にイージス艦を
公開した事例について在日米軍に照会したが、中国海軍の視察については米側に正式に連絡
していなかったという。
イージス艦は米国で開発された世界最高の防空能力を持つ艦船。防衛省幹部は、「海自は
戦闘指揮所(CIC)などのイージス・システムの中枢部分を見せなければ大丈夫だろうと判断
したようだが、事の重大性を分かっていなかった」と話している。
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