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■ F15戦闘機、180機が....退役の危機 航空兵力の縮小も
2008.1.11 17:48
【ワシントン=山本秀也】米主力戦闘機F15の安全点検を進めていた米空軍は、
胴体部分に構造上の問題がみつかった同型機を最大180機退役させる方向で
検討に入った。 米空軍の保有する同型機の25%に相当する量であり、航空戦力の
ダウンのほか、後継のF22の調達コストをめぐる問題も取りざたされ始めた。
米紙ロサンゼルス・タイムズなどが伝えた。昨年11月の空中分解事故を受けた空軍の
安全点検で、大半の同型機はすでに復帰したものの、これまでに160機で
胴体の骨にあたる部分に金属疲労によるヒビを含む問題点が見つかった。
空軍当局は別の20機についても厳密に点検を進める。
F15の運用にかかわる米空軍のコーレー大将はCNNテレビに対し、
平均25年を超える機体に構造上の問題が明らかになったとして、
「同型機の一部は現役復帰は難しい」と語った。
ミズーリ州で昨年11月初めに起きた事故は、高速で旋回しようとした
戦闘訓練中のF15が空中分解したもの。搭乗員は脱出したが、
この事故で米国空軍だけでなく日本の航空自衛隊など同型機を運用する
同盟国では、飛行を中止し、点検を迫られる事態となっていた。
F15は東西冷戦下の1970年代半ばに米空軍への配備が始まった。
空軍当局は2025年までに一部を除き、F22と置き換える計画だったが、
今回の問題で退役が早まる可能性が出てきた。
ただ、F22は 1機あたりの調達額がF15の約4倍。高額のF22を
前倒しで配備しようとすると、国防予算の分配計画そのものを見直さざるを
得ず、他の部門がしわ寄せを受けることになりかねない。さらに、退役する
180機をすべてF22に代えるには、11年末までかかるという。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)