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海自隊員暴行:損賠訴訟 あすから隊員ら証言 真相究明を期待 /神奈川
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横浜地裁で係争中の海上自衛隊横須賀基地の「隊員いじめ自殺訴訟」は、27日から3回の証人尋問で大詰めを迎える。
現・元隊員6人が証言に立つ異例の法廷で、どこまで「真相」が明らかになるか注目される。
証人は、自殺した男性隊員の元上司で現職隊員2人、元同僚の現・元隊員計4人。
提訴から約3年で、証人尋問は初。
被告側は「いじめたが、自殺の原因ではない」と主張するが、「先輩のいじめがある」と告白して辞めた元隊員らも証言に立つ。
これまで17回の弁論で、男性隊員の数百万円の借金が争点の一つになった。
国側は「遊興費に使った」と主張し、原告側は「先輩隊員は消費者金融7社から約565万円の借金があり、男性隊員に肩代わりさせた。先輩隊員自身も、自分の先輩から『金の都合を』と迫られ、80万円を借りたのが始まりだった」と反論した。
男性隊員の父親は3月に病死。
母親(55)=宇都宮市=は「肝臓を患いつつ裁判を続けた亡夫の遺志を長女(30)が継ぐ。国相手の訴訟がこんなに大変とは思わなかったが、証言者は真実を語ってほしい」と訴えている。
【網谷利一郎】
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■ことば
◇海自いじめ訴訟
04年10月に鉄道自殺した男性隊員(当時21歳)の両親が「自殺はいじめが原因」と06年4月、国と先輩隊員(懲戒免職)に対し、1億2000万円の賠償を求めた訴訟。
先輩隊員は、護衛艦「たちかぜ」で、エアガンでほかの後輩をいじめた暴行・恐喝罪で、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決が確定している。