07/05/21 14:37:03
事故当時、米軍横田基地のF4戦闘機が相模湾で民間機を仮想敵機に
見立てた撃墜訓練を行っていた。当時、イラン・イラク戦争は激化の一途であり
米国レーガン政権はイランに対する空爆を検討し在日米空軍にも
実戦的訓練を求めていた。そして悲劇は起きたF4戦闘機から
誤って機銃弾が発射され仮想敵機の日航機の垂直尾翼を吹き飛ばしてしまったのだ。
F4から報告を受けた横田基地は慌てた。訓練中に同盟国の旅客機を
撃ち落とせば本国も巻き込む国際問題、しかも旅客機を仮想敵にしていた
米軍が非難されるのは間違ない。既にレーダー上の日航機は迷走を開始している
誤射から約20分後、横田基地は日航機に緊急着陸を受け入れる用意がある事を伝えた。
上手く着陸してくれたら被害は最小限で済む。
折から極東では石油危機による原油の値上りで潤ったソ連の軍拡が続いている
極東の同盟国と貿易摩擦以外の国際問題が起きればレーガンドクトリンは
後退を余技されなくなる。
しかし日航機は迷走後、御巣鷹に墜落してしまった。
追尾していた米軍機からの情報でいち早く墜落現場を特定した米軍は
ヘリで救助隊を送ったがこの救助隊は日本政府からの要請で引上げた。
そして墜落現場から爆発音が2回響いたのを地元住民が聞いた。