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警察官がリクルーター 県警
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2007年04月23日
県警は本年度から、新たに一部の警察官を出身校で学生の勧誘活動を行う「リクルーター」に任命するほか、県内の大学や高校で募集説明会を開くなど、新卒の採用活動を強化する。
団塊世代の大量退職で経験豊かなベテランが少なくなることから、優秀な人材を獲保し、組織力を維持する。
景気回復に伴い民間企業も採用を拡大する中で人材の〝争奪戦〟が激しくなっており、県警は「組織の弱体化は県内の治安を左右する。情熱を持った優秀な若手を採用したい」と話している。
「リクルーター」は、自身の出身校に採用試験の受験を呼び掛けるほか、クラブやサークル単位で学生を勧誘する。
説明会は県内の大学と短大、専門学校、高校で開く。捜査や交通など各分野の一線で働く捜査官も派遣し、現場の「声」を伝えることを検討している。
これまで、各警察官が個別に知人を勧誘することはあったが、組織的に説明会などを開くのは初めて。
このほか、県警のホームページに県警音楽隊や山岳警備隊を撮影した動画を新たに掲載し、職場の魅力を広くPRする。
県警によると、今後十年間で、警察官と警察職員の三分の一以上に当たる約八百人が定年退職する。
経験が物を言う捜査、警備部門の能力低下が懸念されており、若手の育成が急務という。
警察官は、法律の理解やけん銃の取り扱いなど、専門的な知識や技能が求められる。
「経験者」の中途採用に頼ることも難しい職種で、県警警務課は「優秀な人材を確保し、現場で育てていくことが、団塊世代の大量退職などに対応する鍵になる」と言う。
本年度の県警の採用予定は五月中旬に発表される。