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医療技術から心構えまで 福井大の出張指導スタート
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福井赤十字病院
福井大の地域医療推進講座は十四日、教授が県内の医療機関に出向いて研修医を指導する「臨床研修出張指導」を開始した。
厚生労働省などによると、大学が付属以外の病院を直接訪ねて“出前指導”するのは珍しいという。
県地域医療課によると、同講座は医師不足解消など地域医療の充実を図るため、県が年間三千五百万円を寄付して今年四月に開設。
付属病院に比べて医療教育の機会が少ない病院で、若手医師が診療方法などを学ぶ機会を増やすのが狙いだ。
県内では十四日現在、県立病院など六つの総合病院に研修医百十七人が在籍。このうち福井赤十字、県済生会(福井市)、
敦賀(敦賀市)の三病院と福井大との協議がまとまり、出張指導を始めることにした。
十四日には初の出張指導のため、寺沢秀一教授が福井赤十字病院を訪問。医師免許を取得して二年以内の研修医や若手医師ら約三十人を前に、
危険な病気を早期発見するための注意点や、患者を不安にさせない言葉遣いを、事例に沿い解説した。今後は研修医が診察した症例を基に、
適切な対処法を一緒に検討していくという。
研修医一年目で福井大出身の山岸瑞希さん(28)は「患者を診察するようになったからこそ、学生時代より寺沢先生の話が実感できた。
医療技術に加え、診察前の心構えも深く学びたい」と話していた。 (原田晃成)