10/04/03 13:33:23 UDYJPeLE0
支局長からの手紙
もっと見たい /京都
ゲームセットになれば試合はひっくり返りません。そんなことは分かっているのに、甲子園で立命館宇治が負けた瞬間、
「もう一度、見たい。しかも、違う攻めの結末を見たい」とかなわぬことを満員の一塁側アルプススタンドで思いました。
九回裏2死、1点差にまで追い上げた立命館宇治はなお一、三塁に走者を置いていました。打者が3球目を見送るすきに
一塁走者が盗塁を狙いましたが、タッチアウトで試合終了。負けを惜しむ悲鳴が出るまでの数秒間、甲子園球場は音が消えたように静かになりました。
動揺が見られ万全ではなかった相手投手を更に揺さぶる作戦として(後で聞いた話では、ランエンドヒット狙いでしたが)盗塁は有力な選択肢でした。
でも、盗塁が失敗したからではありませんが、あの場面では盗塁を我慢し、打者の次の一振りとその結果を見たかった、と痛切に思いました。
「勝てる試合だったのに」とは言いません。「勝てる可能性が見えた」ので、勝ち負けは別にしてもその先が見たかった、という気持ちでいっぱいになったのです。
「春はセンバツから」と言われます。立命館宇治ナインの春がこれで終わったわけではありません。新年の1月とは異なり、
4月は暖かい春と共に新年度がスタートします。新しい気持ちで春を迎えましょう。
*「もう一度、見たい。しかも、違う攻めの結末を見たい」
なんか変態にかかるとスポーツも卑猥になりますね