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>>291続き
◇自分の病気、知っておこう--情報開示求めてきた大阪の市民団体
レセプト開示を求めて長年、活動してきた大阪府立牧野高校(枚方市)の教諭、勝村久司さん(48)は、レセプト並み領収書の病院窓口での無料発行について、
「医療の情報開示という点で、レセプトは原点。実現した意味は大きい」と強調する。
勝村さんは90年、枚方市の枚方市民病院に入院中の妻が陣痛促進剤を投与され、仮死状態で生まれた長女・星子ちゃんを生後9日目に亡くした。
市を相手に起こした裁判の証拠とするためレセプトを手に入れようとしたが、プライバシー侵害や目的外使用との理由で開示されなかった。
93年、他の薬害被害者たちと旧厚生省へ交渉し、レセプト開示要求を始めた。96年には「市民の会」も設立。その結果、国も97年にレセプト開示へと方針転換した。
こうした活動に注目した連合から05年、診療報酬の改定について審議・答申する厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」の委員に推薦され、就任。
請求しなくても窓口でレセプト並み領収書をもらえるよう訴え続けた結果、08年から全国8カ所の国立高度専門医療センターが無料発行するようになった。
翌年には国立病院機構の病院にも広がり、今回の原則全医療機関での発行につながった(レセプト請求が電子化されていない一部病院を除く)。
勝村さんは「自分の病気に関する薬や治療の名称は知っておいた方がいい。領収書を保管しておけば調べる手がかりになる」と助言。さらにこう願っている。
「これからは領収書を見て『何でこの治療がこんなに高いの?』と思ったら、ぜひ声を上げてほしい。
医療費が普通の人の価値観に合うようになれば、いい医療になっていくと思う」