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取材ノート:15時間半の命 /福岡
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今月初旬、23歳の義妹が長男を出産した。名前は「桜太郎(おうたろう)」。生きていた時間は、たった15時間半だった。
「心臓から肺に血液を送るための弁が確認できない」。出産前、義妹は医師からそう告げられた。迎えた出産日。
桜太郎は、産声を上げると同時に肺が破裂。義妹に一度も抱きかかえられることなく、静かに息を引き取った。
出産の喜びと同時に、わが子の死に向き合わねばならなかった悲しみの深さは、目を腫らしながらも明るく振る舞う
義妹の表情から痛いほど感じ取ることができた。
警察取材で、交通事故や痛ましい事件に触れる日々。ふとすれば情報の波に流されそうになることもあるが、
かけがえのない大切な命一つ一つに心を寄せた記事をずっと書いていきたい。〔福岡都市圏版〕