09/05/15 10:05:58 yujIDIOr0
県立医大、「福島学」必修に 歴史、文化学ぶ 医師定着目的
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各地で医師不足が深刻化する中、県立医大は卒業後も地元に残ってもらおうと、今年度後期から医学部1年の必修科目として、
県内の歴史や文化を学ぶ「福島学」を取り入れる。地域の特色を学ぶ科目は他の大学でもあるが、県立医大学生課は
「医師定着を目的としたものは初めてではないか」としている。
福島学は、一般教養科目として後期の10月から週1回の計12回、民話や祭り、星空、産業など県の各分野に詳しい講師を
学外から招いて講義してもらう。
(中略)
県の人口10万人あたりの勤務医の数は121.5人(2007年)で、全国平均の143.9人を大きく下回る。全国平均レベルまで
医師数を増やすには、あと約600人必要だが、同大の卒業生の約半数は本県を離れる。08年度はやや県内組が増えたものの、
卒業生79人のうち38人が首都圏などの病院に就職した。
元々、同大の学生は県外出身者が半数以上を占め、県内のことを知らないことが気がかりになっていたという藤野美都子教授
(社会法学)が発案した。同大学生課は「これまで地域のことを体系的に学ぶ機会はなかった。福島に愛着や誇りを持ってもらい
1人でも多くの医者が残ってくれれば」と期待を込める。
実際、1年生に聞いてみると、「地域のことを学べて面白そう」との声がある一方で、「たとえ福島に魅力を感じたとしても、
ここに残るかは別」と冷ややかな反応も。
藤野教授は「地元の魅力を伝えるだけではなく、福島県が医師にとって働きやすい場所になるよう、勤務環境の改善なども
働きかけていくつもり」と話している。