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時間外診療費、県内初の徴収へ
彦根市立病院 軽症患者から
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滋賀県彦根市の彦根市立病院は、午後10時以降に受診した軽症患者から、保険料以外に「時間外選定診療費」を
徴収する方針を固めた。来年度からの実施を目指す。額は未定。医師の疲弊を招くとして問題化する
「コンビニ受診」を抑制する狙い。患者負担の増加につながり市民からの反発も予想される中、医師確保の環境を整えようと、
滋賀県内の病院では初めて決断した。
同病院は入院治療に対応する2次救急を担い、2007年度の救急センター利用者は2万4600人。うち、午後10時から
翌朝8時半の時間外受診者は4000人に上るが、大半が軽症で入院に至るのは少ないという。
同病院は近年、医師不足による診療制限を余儀なくされ、経営難が深刻化。医師確保策として勤務環境の改善を検討する中、
時間外選定診療費の徴収を決めた。生活保護者、交通事故の場合は免除する。議会での条例改正が必要になる。
時間外選定診療費を徴収する動きは、全国に広がっている。静岡県の焼津市立総合や藤枝市立総合など公立4病院は昨年度から、
診療報酬の時間外加算分(650円-4800円)を自己負担にした。時間外患者数が3割減少し、コンビニ受診の抑制効果があったという。
滋賀県内では公立甲賀病院も検討している。
彦根市立病院の堤健郎事務局長は「本当に必要な人が救急を活用できるようにしたい。当直医の負担を軽減し、
大学医局が医師を派遣しやすい勤務環境をアピールする狙いもある」と話している。