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>>126続き
□減る分娩場所□
同病院の産婦人科が休診したことで、人口約7万5000人の児島地区では分娩を扱う病院がなくなった。児島医師会の三宅八郎会長によると、
「以前は分娩を扱う開業医の産婦人科もあったが、高齢のために24時間対応ができなくなったり、助産師が見つからず婦人科だけ行う病院もある。
その結果、分娩は市民病院に集中していた」という。
近隣の水島地区では三菱自動車工業の関連病院、三菱水島病院が11月末で産婦人科を廃止した。医師不足と収益悪化に伴う経営改善が理由。
井原市民病院は06年8月に分娩を休止し、婦人科外来のみの診療としている。
県の調査では、県内の産婦人科、産科を掲げる病院(患者20人以上の収容施設を保有)が97年には計46施設あったのが、07年には計28施設に減少。
産科を休診している施設もあることから、県では実際に分娩を扱う病院はもっと少ないと見ている。
□産科のリスクを知って□
「出産は世界では250に1人が死亡する危険な行為。状況が刻々と変化し、いつ何が起きるか分からない。昼夜関係なく、医療事故も起きやすい。
妊婦の中には、前置胎盤、高血圧、極端に体重が重いなどハイリスクの人もおり、何かあったら訴訟という最近の風潮では、
働く者はとてもやっていられない」と、日本産科婦人科学会の広報担当の常務理事を務める平松祐司・岡山大大学院医歯薬学総合研究科教授
(産科・婦人科)は語る。