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助産師16人活用できず 産科休止の県立中央病院 助産所開設検討へ /茨城
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産科医不足に伴い、助産師の役割が見直される中、笠間市鯉淵の県立中央病院(永井秀雄病院長・500床)では
助産師の資格保持者が16人いるにもかかわらず、3年前から産科が休止となり、他の診療科で看護師として
勤務していることが8日、分かった。病院は今後、数人の産科医確保を前提に、院内助産所の開設を検討する。 (伊東浩一)
同日の県議会一般質問で、常井洋治県議(自民)に対し、病院側が明らかにした。
県内では分娩施設が10年前に比べて半減し、昨年11月時点で50カ所。産科医は約150人となっている。
中央病院でも産科医4人が辞めた影響で、04年度末に産科を休止。法律上、正常分娩ならば助産師だけで取り扱うことができるが、
県は「危険回避のため、出産は助産師だけでなく、産科医の指導下で行うべきだ」として、お産の受け入れを一切取りやめた。
このため、助産師は他の診療科で看護師として働いており、資格を生かすことができない状況が続いているという。
常井県議が「助産師を活用して、院内助産所を設置する考えはないか」と質問したのに対し、古田直樹病院事業管理者は
「一定の産科医を確保した上で、指導の下に院内助産所を開設できる体制を整えたい」と答弁した。